今月オーストリアで行われた議会選挙で、国会進出の基準となる
4%の票を得ることができなかったオーストリア緑の党には、
議席を得れず、国会から出ていく厳しい現実が迫る。

オーストリア緑の党国会離脱

オーストリア緑の党は1986年から今年2017年まで国会にいたが、
選挙で惨敗し、31年の国会生活に一旦ピリオドを打つことになった。
今年緑の党を脱退し、新党を結成したペーター・ピルツ氏は、4%以上の得票で、
国会への進出を決めた。

また、首都ウィーンの市議会は現在、社民党と緑の党の連立だが、
選挙前から野党から大きな批判を浴び、特に今回の選挙で勝利をおさめ、
高い確率で連立を組むとされるオーストリア国民党とオーストリア自由党は、
ウィーンの与党に激しい批判を行ってきた。
この緑の党の国会離脱を受け、自由党支持者は無料ビールで祝杯をあげたようだ。

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緑の党は、ヨーロッパで80年代から女性の権利や脱原発を訴え、
国民の大きな支持を集め、国政に溶け込んだ。
ドイツでは、シュレーダー元首相(ドイツ社民党)時代の連立に緑の党も参加し、
与党としての経験も積んできている。
しかし、近年は、他党も環境保護のマニフェストを掲げたり、多くの女性国会議員が
出てきたことで、これまでの緑の党の強みが目立たなくなってきているのが現状だ。
最近は、難民危機に際して「難民受け入れ制限を求めない」「難民の家族呼び寄せ」の
支持をアピールしてきたが、国内の治安の悪化とともに支持率の低迷が目立つ。

オーストリア大統領のアレキサンダー・ファン・デア・ベレン氏は、
いつか全ての女性は連帯の為にヘッドスカーフを着用しなければいけないと
発言し、オーストリア国内のみならず、ヨーロッパ中で物議をかもした。
また、同党の一部議員は麻薬の合法化を目指しているが、これまで何人かの
議員自身が麻薬を使用したことがスキャンダルになったり、逮捕されたといったことも起こっていた。

参照:Wikipedia