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2016年の暮れに起こったドイツ首都ベルリンのクリスマスマーケットでの
イスラム過激派によるテロで亡くなったイタリア人のファブリツィア・ディ・ローレンツォさんの
家族がドイツ当局に対して厳しい批判をしたことがドイツのメディアによって伝えられた。

ローレンツォさんの両親と兄弟はドイツ当局を「鈍感でひどく組織され、
無能に対応していた」と痛烈批判を発表した。
ドイツからリスペクトは感じられず、自分たちの娘に起こった悲劇について
何も知らされず放置されていたことを明かした。

テロが起こった3日後の12月22日にファブリツィア・ディ・ローレンツォさん
(Fabrizia Di Lorenzo)がテロの犠牲者の一人であることが
確認されていた。12月19日にチュニジア人のアニス・アムリ容疑者はトラックで
ベルリン西部のクリスマスマーケットに突っ込み、12名が殺害された。

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ローレンツォさんの家族は、ドイツ当局は12月20日にローレンツォさんの
職場が当局に写真を提供していた段階で犠牲者の一人であったことを
確認できていたのではとしている。ローレンツォさんはイタリアの親愛なる人たちの
ためにクリスマスプレゼントを買うため事件が起こったマーケットを訪れていた。

ローレンツォさんの家族だけではなく、他の犠牲者の親族もドイツ当局を訴えている。
フランス・ニースでのトラックによるテロ事件があったにも関わらずクリスマスマーケットに
バリケードが設置されていなかったことなど、さらには、恐るべきことに犠牲者が搬送された
ベルリン市内の病院(シャリテー)が、クリスマスの前に検死への支払いを即座に求める
請求書を遺族に送っていたことなどへの批判が集まっている。
シャリテーは、請求書の中に支払いが遅れる場合、取り立て業者を送るとも書いていたようだ。
すでに謝罪はしているものの、遺族からの信頼は失われた。また、ベルリン市長のミヒャエル・
ミュラー氏はテロ事件から2ヵ月後に遺族に弔慰の手紙を送っていたことも明らかになっている。

ローレンツォさんの家族はドイツ当局への批判とは対照的に、イタリア当局を評価している。
同局は12月24日にローレンツォさんの遺体をイタリアに送る対応をしていた。
さらに、大統領のセルジョ・マッタレッラ氏は葬儀に参加し、29日には首相の
パオロ・ジェンティローニ氏は遺族へ個別訪問を行なっていた。