ベルリンのクリスマスマーケットにトラックで突っ込み、12名を殺害、
48名以上を怪我したとされるチュニジア人のアニス・アムリ容疑者が、
イタリア・ミラノで同国警察によって射殺された。

schengen

このニュースで最も驚くべきことは、アムリ容疑者が誰にも止められることなく、
ドイツからイタリアに渡れたことだ。独シュピーゲル誌によれば、
同容疑者は、電車でドイツからフランスに渡り、フランスのシャンベリからイタリアのトリノに入国したとされる。
トリノからは電車でミラノに移動し、深夜1時には到着していたとみられる。
その後早朝4時ごろに警察官2名と遭遇し、銃撃戦が発生、その後アムリ容疑者は射殺された。

シェンゲン圏崩壊の事実

ベルリンのクリスマスマーケットでのテロ後はフランスは国境警備を強化すると発表していた。
それにも関わらず、問題なくアニス・アムリ容疑者は電車でドイツからフランスに入り、
そこからイタリア・ミラノに着くことに成功した。
フランスの国境警備強化は一体なんだったのか!?

同容疑者が難民として、ドイツに入国していた事実は、
連日各国メディアによって伝えられている。さらには、4年間イタリアの刑務所に
入っていたとの衝撃の事実も伝わってきている。
様々なパスポートを所持し、これで各国コントロールをすり抜けてきたとされる。

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先日ドイツのフライブルクでは、アフガニスタンからの難民がドイツ人医学生の
性的暴行・殺害の罪で逮捕された。同容疑者はギリシャで23歳の女性のバッグをひったくろうとし、
その後女性を岩礁に投げつけ、重傷を負わせ捕まり、刑務所に入っていたが、
その後、刑務所の定員が一杯になったとの理由で釈放され、ドイツに渡った。
この情報をドイツ当局は把握していなかったのだ。。。

多くの東欧諸国は昨年の難民殺到以来、国境の警備を強化している。
未だに国境を開けているとされているのはドイツのみだ。
しかし、ベルリンテロリストの件でわかったように、未だにテロリストが
EU諸国間を行き来できてしまうことが証明された。
今後、シェンゲン協定国間のセキュリティがヨーロッパ各国での大きなテーマに
なることは避けれないだろう。来年のドイツ総選挙で首相続投を表明したメルケル首相、
今年9月の選挙で生まれた「赤赤緑」の連立政権には、今回のクリスマスマーケットでの
テロを受け、国境への政治的方針、難民政治への対策への変更を行うことが求められるだろう。
さもなければ、右派ポピュリズムと呼ばれる政党に多くの有権者を奪われるのは間違いない。
今後のヨーロッパの動向から目が離せない。