ドイツ首都のベルリンにある外国人局に空き巣が入り、
金庫をこじ開け、空の滞在許可証発行用のシールが約2万枚盗まれたと地元メディアは伝えている。
このシールは主に難民の滞在許可延長の発行で使われている。
さらには、発行時に使用されるスタンプも盗まれたことが明らかになっている。

ベルリンのビザ申請センターに空き巣

今回空き巣が入ったのは、ベルリンの外国人局のエリアE4で、
ここでは、アジアやロシア出身の人のビザ申請が行われる場所だ。
日本人もこのE4で滞在許可証の申請を行うことになっている。
2015年の3月にも約1000枚以上の空の書類とパスポートが
ドイツ刑事局によって押収される事件が起こっていた。

新たなヨーロッパ難民危機到来の予感

奇妙なのが、ドイツ与党のCDUとCSUが今週水曜から始まる予定の
ドイツ自由党と緑の党との連立協議を前に、年間の難民受け入れ数
20万人を発表したすぐあとにこの空き巣事件が発生。
メルケル首相らの発表とこの事件の関連がないとは確実には言い切れないだろう。

ドイツ国内で、日常ビザをチェックされることはほとんどない。
シェンゲン圏外に出るときにはチェックされるが、
そのドイツ以外のEU加盟国がビザに押されているスタンプなど気にするはずはない。
つまり、この空のシールが取引され、手に入れた者は、
滞在許可をごまかすことができるようになる。
テロリストも簡単にEU内に入ることができるようになる。

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難民・移民が中央ヨーロッパに来るルートとしてはこれまで、
地中海ルート、バルカン半島ルートが主なものだったが、
難民受け入れに強く反発するハンガリー(バルカン半島のセルビアから見て、
最初のEU加盟国)の国境閉鎖、オーストリア与党の積極的なイタリアとの国境である
ブレンナー峠での軍隊による国境警備により、難しくなってきている。
しかし、今新たなルーマニア・ブルガリアルートが確保され、
多くの難民がトルコからブルガリア・ルーマニアに入り、ドイツまで来るケースが確認されている。

ドイツやスウェーデンに向かってきているのは、中東やアフリカ移民だけではない。
バルカン半島のEUに加盟していない、コソボやアルバニアなどからも多くの人が来ている。
特にパスポートなどを携帯していないことから国籍や年齢を特定することが困難になっており、
偽造パスポートを購入して、国籍を偽っていることが多数確認されている。

また、ドイツに来てからも難民庇護申請が拒否され、祖国に強制送還される必要がある者が
送還を拒否し、国内に留まるケースが現在大きな問題とされている。
首都ベルリンだけでも1万人以上が留まっているとされている。
このことで、現在の社民・緑・左翼の3党連立は大きな批判を受けている。
しかし、今回の滞在許可証発行シール略奪で、違法滞在の移民も
合法で滞在できるようになるかもしれない!?

ベルリンの外国人局