先月の選挙結果を受け、3党での連立を求められているメルケル首相は
姉妹政党のCSUと年間の難民受け入れの数を定めた。
これまで受け入れ制限は設けないと断固主張してきた首相だったが、
右派政党のドイツのための選択肢が第三政党となった結果を受け、
支持者を取り返すために方向修正を行ったと見られている。

ドイツ難民問題

緑の党、自由民主党との連立協議を始める前に、メルケル首相は
姉妹政党であるキリスト教社会同盟(CSU)と政策を調整する非公開の会合を
10時間に渡って行った。その結果、最も重要なテーマである移民問題だが、
年間難民を最高で20万人まで受け入れる上限を設定した。
CSU党首のゼーホーファー氏はこれまでも難民受け入れの上限を求めることを
要求していたが、メルケル首相はそれを頑なに拒否していた。
今回のCDU/CSUの決定に対して、すでに緑の党は、反対を表明している。
このまま行けば、連立協議は難航を避けられないだろう。

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9月24日の選挙では右派ポピュリズム政党と言われるドイツのための選択肢が、
第3党に躍進を遂げ、ドイツ全土を震撼させた。
同政党は、2015年の9月にメルケル首相が国境を開けて以来、
難民の受け入れに否定的で、国境開放は、犯罪者やテロリストを招くことになると主張していた。
ドイツ国民も当初は、難民受け入れを大多数が支持していたものの、
国内で立て続けに起こる難民による性犯罪や増加する強盗や窃盗事件を受け、
ここ最近では、多くのドイツ人が難民受け入れに難色を示し始めていた。
今回の選挙結果は、この世論を反映したものと見られ、今回の決められた
上限年間20万人に対しても難色を示す有権者が多いことは確実だろう。

このまま状況が良くならずに、犯罪率もさらに高まれば、
4年後の選挙で、ドイツのための選択肢が更なる票を獲得することは確実であろう。
すでに、ドイツ東部のザクセン州では、今回の選挙で、ドイツのための選択肢が
第1党となっており、他の旧東ドイツの州でも、第2党になる躍進ぶりだ。
ドイツ政府が難民を受け入れ続け、犯罪が起こる度に、有権者は選択肢に流れていくことになるだろう。

現在のドイツを始めとしたヨーロッパでの難民・移民受け入れをどう思いますか?

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