Denmark

デンマーク国民党の副代表が北ドイツの一部を併合したいと意思を同国の
テレビ番組で発言し、現在ヨーロッパではこの計画が物議を醸している。
デンマーク国民党は右派ポピュリズム政党のレッテルを貼られている。

ヴェンスタ政権は少数与党であり、野党からの支持を集めるために、
デンマーク国民党の提案のほぼ全てを受け入れている状態となっている。
同党が実際にデンマークを管理しているという意見も聞かれる。

同党の副代表のソーレン・エスペルセン氏はデンマークのdk4の番組に出演し、
「私たちはドイツのアイダー川までデンマークの土地を持てるのでは」と発言した。
ドイツのアイダー川は同国シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州に属する。
つまり、この発言を解釈すると、北ドイツにあるシルト島やフレンスブルクなどの
街もデンマークに属することになる。

エスペルセン氏によれば、これはまもなくドイツとデンマークの間に
戦車が来ることを意味しているわけでも、それを望んでいるわけでもないと
している。「何故それを望むべきではないのか。それは希望であり夢ですよ。
歴史は静止状態にいるわけではないのです」

Sponsored Link



今日のデンマークとドイツの境界は第一次世界大戦の後に引かれていた。
当時のシュレースヴィヒ公爵領は、分割され、北シュレースヴィヒは
デンマークに属し、南シュレースヴィヒはドイツに残る形となった。
また、驚くこととして、当時の日本人の議長が務めていた国際連盟によって
この境界線引きが当時行われていたのだ。その時住んでいた住民は詳細に渡って
どちらに住みたいか聞かれていたようだ。

ドイツのシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州には今日まだデンマーク人の
少数派が住んでいる。その有権者の組合として、SSWが存在する。
少数派の政党でありながらも、5%を超え、同州の議会入りを果たしている。
しかし、SSWはエスペルセン氏の発言を「ポピュリズム」と批判している。

ドイツの政治家によれば、このエスペルセン氏の発言に冗談をかぶせている。
「なんで、こんな控えめなんですか?十分大きいデンマークは、ホルシュタインから
アルトナまでも含むべきなんじゃないですか」
実際に、ドイツのフォアポンメルンやリューゲン島は19世紀初頭の少しの間だけデンマークに、
ノルウェーも1814年まではデンマークに、アイスランドに至っては、1944年までデンマークに
属していたのだ。また、広範囲に渡るスウェーデン南部も17世紀中盤までデンマークだった。